Laura Osnesのワクチン接種拒否について思うこと。
本日、3回目となる IN THE HIGHTを朝一に観てきて、
ノリノリの私にそのニュースは届きました。
大好きなブロードウェイで活躍するローラっち(Laura Osnes)が叩かれているという。
詳細はこちらから。
かいつまみますと。
8末に開催されるcrazy for youのコンサートで、ワクチン接種を拒否しているので、ローラっちは降板して、代役をシエラさんが勤めるというお話。
保守的な宗教信仰があるのと、ワクチンを信用していないということらしいですが。
ブロードウェイでは、ワクチン接種が義務が当たり前の動きとなっています。
このニュースを見て、当然は当然なのだよなぁというのが私の第一印象。
まずは簡単に私のローラっちへの愛のヒストリーを。
ローラっちに一目ぼれしたのは、
2017年8月のbw in bryant parkにて。
その辺のレポは今後更新予定の4年前NY日記で書く予定なので、お待ちください。
中断中でまだローラっちさえも登場しておりませんが。
こんな感じで2020年にいちいち振り返っちゃうくらい好きな模様。
ローラっちbandstand以来、本格的な舞台はやってないから、
— asayake-dive (@asayake_dive) April 8, 2020
コロナ終息したらまた彼女の舞台が見たい!!!
そして、初めて生で彼女のパフォーマンスを見た時。最高の一目惚れ、一聴惚れだった瞬間です!
broadway in bryant park 2017
love will come and find me again
laura osnes pic.twitter.com/PRofsemTLy
4年前の3か月滞在のうちの半分は気持ちがローラっちに持っていかれまくりでした。
最後にとっておきのナイスな思い出を作りフィナーレを迎えて大満足で帰国して、その後も彼女のSNS更新を楽しみにしておりました。
ただ、好きになった当時から、色々と違和感があったのは確か。
彼女はとてもクラシカルなホワイトな方だなぁという認識がずっとあって。
NYの友と話していても、出身州がミネソタ州なのも含めて
保守層が多い地域だし、共和党支持者っぽいよねという話を当時からしていました。
ブロードウェイは多様性がテーマのたくさんの舞台が見られるし、開かれているイメージ。好きな役者さんたちをフォローしているとLGBTQI+のコミュニティの一員の方々が多く活躍している。
なので、そういったマイノリティの可視化する国際的な日にも、連帯を示す役者さんも多いです。アライな役者さんも多いです。
ただ、ローラっちでそういった投稿は見たことがなかった。
そんな思いがこんなところにも表れている私の2019年3月の投稿。
スペインのバイセクシャルの女優さんが恋人とのラブラブな写真を投稿したら、ホモフォビアがいちゃもんをつけてきたことに対して、怒りの投稿をしていて、めちゃくちゃ痛快で最高だったんですが。
その事に絡めて、私はいちいちローラっちは日本の役者さん同様何も言ってくれないと揶揄している。日本語が変ですが、ローラっちもそういう表明をしてくれないと愚痴っております。
数日前にも移民や同性愛について、反対してるvoxというスペインの極右政党についてもちゃんと意見を述べて反対票を投じてと呼びかけていて。
— asayake-dive (@asayake_dive) April 3, 2019
さすがだなーと。
まぁ海外の女優さんって基本そーだよね。日本だけか。何も言わないのは。。。
ローラっちだけだもんなー。
そして同じ年の2019年末にhallmarkチャンネルでこういうことが起きます。
halmark channelが花嫁同士ののキスを映した結婚式プランのウェブサイト運営をしてる会社のCMを取りやめにしたという記事。
— asayake-dive (@asayake_dive) December 15, 2019
保守的な家族協会の反対署名があったからみたいだけど。今の時代の流れに反しまくってるし。まぁhalmarkってなんかいつの時代?ドラマ的なのが多いイメージだし仕方ないのかね https://t.co/F8ApiOwkHk
その後のスレッドがこちら。
ちなみに、私が推してるlaura osnesさんはhalmarkのドラマ立て続けに出てるんだけど。lauraさんの古典的なイメージにはもってこいのドラマチャンネルなイメージだよね。割と皮肉ってます。舞台でも現代劇やるタイプではないので仕方ないとかもしれないのですが。もっとチャレンジして欲しいんすけどね pic.twitter.com/QpAUojKP8Q
— asayake-dive (@asayake_dive) December 15, 2019
そしてこんなことをつづってます。
しかし、悪いけど。このイメージとかも普通にヤバイな。ローラっち。ってなったし。
— asayake-dive (@asayake_dive) December 15, 2019
まぁ歌声を披露してるからその辺はいいけど。近年の仕事がこのhalmark2本とプリンセス関係じゃ話になりませんよって。私は思わずにいられないんすけども。
才能ある方ゆえに。
早く舞台やってよって思うんすけどね。
この時、私の中での期待としては
hallmarkドラマに出演している役者として、取り下げは間違ってますなどして、私たち側に連帯してほしかったなと思っていたんですよね。
まぁこういう事から彼女はおそらく保守的であるのもわかるし、バリバリの共和党支持者だなぁともずっと思っていました。
ただコロナ禍でBLM運動が盛んになった時に、ブラックの女優さんと対談する企画に参加していて、ローラっち、一応バリバリのトランピストではないのね!!と妙に安堵したのを覚えています。
今回ワクチンを拒否したことで、叩いている層はローラっちが共和党支持者というレッテルが可視化されたことに対して、そういう人はいらないと叩いているらしいのですが。
ちょっといきすぎではないかと思います。
めちゃくちゃ危うい正義の暴走だと思います。
私もつい最近まではめちゃくちゃ正義の暴走で、男とみれば、ない!!という感じで、ひたすら正義を貫く感じになってしまい、ちょっと自分でも制御できないレベルまで行っていて、しんどかったんです。
元カノが私の地元の電車路線で起きた事件を知り、心配して連絡してきたのに、
これはフェミサイドなんだよ!って熱くなってしまい、少し考えの違う元カノに対して、議論もせずに、一人で憤慨してしまうレベルになり。おかしくなってしまい。
2日ほど冷静に考えてから、ちょっといきすぎてしまったという旨を伝えて謝罪したりなどしたことがありました。
マイノリティをマイノリティとして、見ること、カテゴライズすることに反対している身で自分自身がカテゴライズしたもののにとらわれまくってしまい、多様性に対して矛盾したことになっているなというのを最近感じていました。
過剰なまでの正義の暴走は、自分の正当性に対して暴力になりかねないなとも思うし、同じような思いとして共鳴してくれることも少なくなりがちだなと気付いたりしました。
考えが違うのは当たり前で。政治思想、主義など異なる人も多いと思うのですが、
それを拒否するのではなく、打開するためにいろいろと話さないといけないのだと思います。
今の政権など、全くやるべきことをやらず自分の利権のみの人、お金儲けが目的のビジネス右翼やどこぞのメンタリストなど、この数十年でネット社会が生み出した人たちでありえない界隈の人達に関しては言語道断で議論の余地はないのは当たり前ですが。
ローラっちに関しては、彼女自身もブロードウェイというコミュニティで仕事をしてきた人ですから、差別的な主義主張を唱えて誰かを傷つけることをしてきてはいないと思います。(もしそういうことをしていたら、告発など今後は出てくるのかもしれませんが、そしたらとてもショックですが、追放されても仕方ないです。今はその情報は出ていないので、信じていきたい。)
なので、このことでブロードウェイ業界から追い出すなどは違うし、
共和党支持者だから願い下げも違うと思います。
ブロードウェイというコミュニティは様々な垣根を越えて作り上げていくものだと思うので。
ワクチン接種をしていないので、仕事が受けることができないというだけだと思います。彼女もそのことは十分に分かっていると思いますし、それに対して意見をして自分の正当性を主張するとなるとまた違いますが、そのことに関してコメントを出していないようですし。
オリンピックをやる意義として、人類がコロナに勝った証という言葉をよく聞きましたが、ローラっちのパフォーマンスを見ることができるのは、人類が完全にコロナに打ち勝った時なのかなと。ただその時はすごい先になりそうだし。コロナと共生していくのがしばらく続くだろうし、ワクチン接種は定期的になるであろうし。彼女にとってはマイナスな要素しかないと思う。
その先の社会はどんどん多様性が進むだろうし、クラシカルな古き良きな作品がブロードウェイで上演される機会は少なくなるだろうし。彼女の持ち味が活かされる作品も少ないのではと思う。
コロナでいろいろと分断されてしまったなと思うのと同時に、時代の流れに彼女という存在が、ニーズとして必要とされなくなってきているのも感じて、とても哀しくなってしまったニュースでした。
ゆっくりしたかったのに、この問題で悶々としてしまい、ずっといろいろと考えてしまった。
それだけやはり私はローラっちのBandstandのパフォーマンスが大好きなんですよね。
それを改めて感じました。
ローラっちは元カノという設定で、ずっとずっと気になる存在なんだなぁと。
#ブロードウェイ #LauraOsnes